スーパー耐久シリーズ 2008 第3戦 SUPER TEC

6月15日(日)富士スピードウェイで開催された2008 スーパー耐久シリーズ第3戦 戦SUPER TECを撮影(観戦)に行っ
てきました。残念ながら土曜日の予選を撮影(観戦)できませんでしたが、「プライベートカメラマン奮闘記」と題してあれ
これレポートしてみたいと思います。レース結果、レースの詳細レポートはS耐の公式サイトなどでご覧ください。

究極の雨男・・・
私、雨男なんですよ・・・。特に同僚からは、「究極の雨男」と言われています。過去に天気予報では晴れなのに、私と同
僚がいる周辺のみ雨で空をみると数百メートル先では晴れているなんてことが何度かありました。なぜ??
ここ数年、真夏の8月に開催されていたスーパー耐久シリーズの富士戦SUPER TECが今年はなぜか6月開催となりま
した。梅雨入りしているし、雨男なので、観戦に行きたいけど正直迷いました。
前売券の販売は金曜日までということで、富士スピードウェイ周辺の週間予報をギリギリまでチェック。どうやら雨は降
らずにすみそうということで前売券を購入。でも本当に雨は大丈夫なのか心配・・・。

出発
6月15日(日)午前2時半出発。
私は、埼玉県のほぼ中央に位置する坂戸市に住んでいます。関越自動車道の鶴ヶ島ICは車で5分程。
富士スピードウェイまでは、鶴ヶ島ICから関越自動車道、圏央道、中央高速、東富士五湖道路を利用するのが一般的
なルートだと思うのですが、ETCの各種割引を利用しても通行料金が高いなぁ・・・ということで、私は一部圏央道を使い
ますが、一般道を利用しています。
職場の同僚に教えてもらった裏道で厚木に出て、R246を利用して2時間半〜3時間弱で到着です。

到着
交通量が少なかったのと、あまり信号にひっかからなかったことで5時に富士スピードウェイに到着。
えっ?マジ? 前から5番目に並ぶことができた!


SUPER GTなら金曜日の深夜(土曜未明)には、場外まで車の列ができているのに・・・。去年のS耐でももう少し車多か
ったような。やっぱ雨が心配なのかな?


ゲートオープン10分前(午前5時50分)だというのに東ゲートに並ぶ車の列はたったこれだけ。
そんなことよりも、前日の天気予報では、朝から晴れるってことになっているけど、今にも雨が降りそうな厚い雲。


富士スピードウェイでのお勧め/お気に入り(撮影ポイント)
私のお気に入りの撮影ポイントは、1コーナー内側とネッツコーナーの2ヶ所。
朝のフリー走行は、1コーナー内側で、決勝は、ネッツコーナーで撮影ということがほとんどです。

1コーナー内側では、脚立(2〜3段)が必要です。フェンスがあるので、脚立に登って撮影です。

1コーナー内側での作例

作例1


作例2

手ブレの事を考えるとシャッター速度を速くしたいのですが、1コーナーを回って、下って、加速し始めた状態(車速は比
較的遅い状態)なのでシャッター速度を速くしてしまうと、タイヤや背景が止まって写ってしまいスピード感が演出できま
せん。作例1のシャッター速度は1/250秒。作例2は1/400秒です。
また、加速に合わせてカメラを振ることができるかが重要なポイント。作例3は失敗例です。

作例3(失敗例)

ネッツコーナーでの作例

作例1 ネッツコーナーの進入 
FFの車だとリヤのタイヤがロックしている状態が撮影できることもあり。


作例2 クリッピングポイント付近での車輌正面を撮影。シャッター速度は速めが有利。


作例3 クリッピングポイントを過ぎ加速状態に・・・。


作例4 最終パナソニックコーナーにむけて(その1)
1/125秒での流し撮り。


作例5 最終パナソニックコーナーにむけて(その2)
流し撮りにチャレンジ シャッター速度は1/60秒。


作例6 同クラス(ST4クラス)によるバトルシーン。

ネッツコーナーでは、作例1〜5のように進入から最終パナソニックコーナーにむけての状態や作例6のようなバトルシ
ーン等様々なシーン撮影することができるので気に入っています。

コカ・コーラコーナー、ヘアピンコーナー、ダンロップコーナーでも撮影しますが、特に気に入っているのが上記2ヶ所で
す。ヘアピンコーナーは、仮設スタンドができてしまってからは、座って観戦している方達に迷惑がかかりそうな感じがし
ます。

改修前に比べ改修後の富士スピードウェイでの撮影ポイントが少なくなってしまったのが残念です。F-1開催が可能な
サーキットということで、フェンス等の安全設備の関係で一般観客が撮影可能なポイントが少なくなってしまったと思いま
す。改修前よりも撮影ポイントが少なくなったというよりかは、アングルに制約があるというべきかもしれません。あー、
プレスゼッケンを付けたプロカメラマンが羨ましい・・・。

富士スピードウェイでのお勧め/お気に入り(昼食)
レストラン"ORIZURU"、常設の売店、臨時の売店(屋台)と色々ありますが、お気に入りは、常設の売店"MAMA'S 
KiTCHEN"。地元の給食のおばさん経験者、料理上手なお母さん達による手作りメニューが大半を占めるとか。
 
数ある手作りメニューのなかで一番のお気に入りはカレーライスです。
給食のカレーを思い出します。具も大きいし、辛さも甘すぎず辛すぎずで気に入っています。明らかに業務用のレトルト
や缶詰とは違う手作り感たっぷりの味です。

今回は、からあげカレー(¥850)
これでもう少し量が多ければ文句無しなんですが・・・。
まぁ、仕方ないですね。

撮影においての裏話・苦労話などなど
とにかく、荷物が重い・・・。撮影機材だけで約8kgもあります。その他に脚立や小型の折りたたみ椅子や、飲み物など
など。メインカメラと500mm望遠レンズを一脚に付けた状態でかつぎ、サブカメラや他の荷物を全て持った状態では、
さすがにサーキット内での移動が大変です。レース翌日は筋肉痛です。
一番大変なのがトイレです。同行者がいないと荷物の問題もありトイレは一苦労・・・。
朝のフリー走行撮影、ピットウォーク、昼食、決勝レースの撮影とアレコレ楽しんでしまいたい欲張り者なので、それぞ
れの移動を少しでもラクするために利用する駐車場も重要になってきます。ちなみに富士スピードウェイでのお気に入
りの駐車場はヘアピン内側に位置するP6駐車場。トイレもあるし富士スピードウェイのほぼ中央とうことで、富士での
私の行動パターンでは、とても便利で気に入っています。フリー走行後駐車場に戻り、望遠レンズや脚立を置いて、ピ
ットウォーク向けの身軽な撮影機材にチェンジしてピットウォークへ。ピットウォーク後はそのままグランドスタンドに行き
昼食。昼食後駐車場に戻り、望遠レンズ装着し決勝撮影モードに機材チェンジ・・・、ついでにトイレも済ませて・・・、とい
った具合です。

道中でのお勧め/お気に入り
帰りも一般道主体のルートです。中央高速、東名高速共に大渋滞なので・・・。
R246も渋滞のことが多いので足柄峠を超えて大雄山に、小田原方面に向かい梅林で有名な曽我を経由して国府津
に、そこから西湘バイパスで大磯へ、国道1号線で平塚、国道129号線で厚木に。そこから裏道と圏央道を利用して帰
宅です。
遠回りでは?思う方も多いと思います。実際に遠回りですが、渋滞が少なくスイスイです。事故のリスクも減りますしね。
渋滞の件もあるのですが、ルート上に美味しい飲食店が多いのも遠回りしている理由です。
今回、ラーメン店(担担麺で有名なお店)を紹介するつもりでいたのですが、なんと営業時間が11:00〜17:00までにな
ってしまっていました。17:00までということで、レース後に寄ることができなくなってしまいとても残念です。
そこで今回紹介するのは、国道1号線沿いにある定食屋さん「お好み定食 大磯 たまや」です。
 
大磯で西湘バイパスを降りて平塚まで国道1号線を利用しています。このお店のちょっと先に信号があり、信号待ちで
このお店の前で止まることが多かったんです。入り口のところに黒板(最近、ホワイトボードに変わりました。)があって、地元大磯漁
港から入荷の魚(お刺身、煮魚、焼き魚)の紹介があり、値段もリーズナブル。富士スピードウェイに通い始めたころか
らとても気になる存在でした。実際にこのお店に入ってみたのは数年前、もっと早く入っていればなぁと少々後悔。メニ
ューも地物のお刺身、煮魚、焼き魚以外に、生姜焼き、トンカツ等の揚げ物、カツ丼等の定食屋の定番メニューが多く
てどれにしようか迷ってしまいます。本日のオススメ以外の定番メニューのほとんどが\1,000以下です。

今回は、本日のオススメ定食の「魚のフライ盛り合わせとお刺身の定食」(¥1,480)

見てくださいこのボリューム。魚のフライは鯖や鰆など4種、お刺身は各一切れずつですが6種もあり、アサリの味噌汁
に冷奴ほんとボリューム満点。注文を受けてから一品一品揚げています。お刺身も非常に鮮度が良く美味しいです。食
いしん坊キャラの私は大満足です。
次回は、何処に寄ろうか、何を食べようか・・・今から楽しみです。


レースの感想、他・・・
さてさて、今回のレースを朝から振り返ってみましょう。

今回の撮影機材
天気予報では雨は降らないはず。しかし梅雨時期だし、山の天候は変わりやすいし。そして雨男ということで突然の雨
に備えて、機材は最小限にしました。

メインカメラ:EOS-1D MkV + EF500 F4L IS USM
サブカメラ:EOS40D + EF100-400 F4.5-5.6L IS USM

朝のフリー走行
1コーナーの内側で撮影しました。天気予報では「晴れ」となっているのに、なかなか日が出てきません。たまに薄日が
差す程度でした。お願いだから、雨だけは勘弁して!

1コーナー内側から富士山方面を撮影。富士山は、雲に覆われてしまっています。

 

 

 




ピットウォーク
SUPER GTのピットウォークと比較するとウソのように空いていて、選手のサインもらったり、キャンギャルの撮影もラク
ラク。

ピットウォークでの撮影機材は、EOS-1D MkV + EF24-105 F4L IS USM + 550EX(ストロボ) & EOS40D + EF100-400 
F4.5-5.6L IS USM。
  

  
エンドレスレディ等人気有名RQはカメラマンがいっぱい。
順番待ちが大変そうなので、他のチームRQの撮影をすることに。

 
公式プログラムにサインしてもらっているところ。
他にPETRONAS SYNTIUM TEAMの各選手からもサインをいただきました。


ル・マン24時間レースが開催されている関係なのか、ピットウォーク中コースではAUDIのデモランが行なわれていまし
た。

決勝
サポートレースのロータスカップが赤旗中断したこともあり約15分遅れでスタート。

先ずは、お気に入りのネッツコーナーでの撮影。愛車がBMWということもあり、ST-1クラスのZ4、ST-3クラスのM3の撮
影枚数が非常に多いんですよね。もちろん撮影だけではなく応援もしています。
特に今回、BMW Z4 Mクーペは予選1-2を獲得したのでスタート後数周は、並走或いは、バトル状態になることが予想さ
れます。「カッコいいシーンが撮れるかも!」と期待が膨らみます。実際にレースが始まると、「上手く撮らなくちゃ!」と
焦りと緊張でなかなか上手く撮影できません。運良くゴールまでZ4は数秒の差でトップ争いをしていたので、チャンスは
沢山あり、なんとかまともな作品ができたと思っています・・・。欲を言えばZ4とM3が並ぶシーンが撮りたいのですが、な
かなかチャンスが巡ってきません。近くを走っていることは多いけど一画面にイメージどおりに収まることは、ほとんどあ
りません。
 

 

 

 


Z4のルーフが欠けてしまっているのが残念!

ネッツコーナーでは、スタート後1時間半ほど撮影していました。今回は4時間のレースなので、一ヶ所での撮影は、勿
体ないし、つまらないと思い、各撮影ポイントに移動しながらの撮影を行ないました。
次の撮影場所はダンロップコーナー。
移動してしばらくすると、タイヤが外れている車が・・・

外れてしまった30号車のランエボ(外れてしまう数周前に撮影)。


コース上を転がるタイヤ。

ここでセーフティーカーの導入です。ちょうどレースの折り返し2時間が経過したくらいでの出来事でした。
BMW Z4が築いたマージンは大丈夫なのかとても気になります。

 

 

 

ダンロップコーナーも脚立があると良いですよ。

ラスト1時間は、コカ・コーラコーナーでの撮影。
雲は、更に厚くなり冷たい風が吹き始める。雨は大丈夫かな?終盤に来て雨でドンデンガエシ・・・?
雨は降らずに済みました。結局天気予報は、ハズレ。日が出た(薄日が差した)のは、午前中の僅かな時間と決勝スタ
ート直後の僅かな時間だけ・・・。雨男、梅雨時期ということを考えれば、ラッキーでした。

コカ・コーラコーナーでは、失敗を覚悟のうえで低速シャッター速度による流し撮りの練習をしてみました。
 

 

 

各クラスのバトルが激しくなってきました。
ST-1クラスでトップ争いをしているZ4は28号車、50号車が数周毎に順位が入れ代わっています。「頼むから同士討ちだ
けはやめてくれー!」とただただ祈るのみ。
ST-2クラスでは、最後尾スタートの13号車 のランエボ(ENDLESS ADVAN CS-X)がいつの間にかクラストップになって
いました。こういった展開は耐久レースならではないでしょうか。と思ったのも束の間56号車の眠眠打破ランサー(服部
尚貴選手)がクラストップに。13号車と56号車のバトルが始まる。

 

数周に渡った13号車と56号車のバトルですが、1コーナーで56号車がブレーキトラブルでクラッシュ!見応えあるバトル
だっただけに残念。

4時間を経過、この周がラスト・・・。28号車、50号車のバトルが続く・・・。
撮影を中断して実況放送に耳を傾ける・・・。28号車がトップに・・・最終パナソニックコーナーからストレートの立ち上がり
で50号車が並ぶ・・・。コンマ17秒という僅差で50号車が初優勝!思わずヨッシャー!とガッツポーズ。



今回のS耐は、4時間耐久レースでしたが、途中でセーフティーカーが入ったこともあり、各クラスでバトルが多く非常に
楽しめました。

スーパー耐久の魅力
SUPER GTとスーパー耐久を中心に撮影(観戦)を行なっていますが、ここ数年(特に今年)は、スーパー耐久の方が面
白いなぁと思います。もちろんSUPER GTにはスーパー耐久にない魅力や面白さがあります。
BMWが出場している。GTに比べると空いていてラクチン。ということもありますが、勝者に対するウエイトハンデが無い
ということ。常に本来の性能で勝負することができる。というのが最大の魅力だと思っています。
SUPER GTのウエイトハンデのシステムは誰もが勝つチャンスがあるので面白いのですが、今年の23号車(ザナヴィ・
ニスモGT-R)は強すぎてウエイトも沢山積んでいるしリストリクターも絞られているせいで本来の性能が出せなくなって
しまっていますよね。5月に富士で開催されたGTでの23号車(ザナヴィ・ニスモGT-R)は、まさしくそんな感じでしたよ
ね。強い証ですが、ファンとしては勇姿が見られず非常に残念です。

もう一つ魅力を感じるのが各クラスのスピード差が少ないということ。
もちろんトップカテゴリーのST-1クラスと2リッターのシビック、インテグラのST-4クラスではスピード差はとてもあります
が・・・。
例えば、予選タイムを見れば一目瞭然なのですが、ST-1クラスの中盤以下とST-2クラスの上位のタイム差が非常に少
ないですよね。逆にST-2クラスの方が速い場合もあります。同様にST-2クラスの中盤以下とST-3クラスの上位のタイ
ム差、ST-3クラスの下位とST-4クラスの上位のタイム差が少ないですね。
基本的には各クラスのバトルですが、総合結果を意識してなのかクラスを超えたバトルも意外と多く、見ていてワクワク
します。総合結果を見ると、なるほどね。と思います。
同様のことを実況放送の中で解説の両角岳彦氏が言っていました。その放送を聴いたとき、「オレも伊達に10年もレ
ース観ていたわけではないな」と嬉しくなりました。

スーパー耐久シリーズ 2008 第3戦 SUPER TEC
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